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マネジメント創造学部:物語の始まり

甲南大学の新学部として、2009 年マネジメント創造学部が産声を上げることになった。新学部構想が始まったのは2006 年。当時の吉沢理事長、杉村学長の下、阪急不動産から西宮北口の土地活用について提案があり、新学部構想が動き始めることになる。
当時、学部名(学部コンセプト)は決まっておらず、設計イメージから、新学部構想は「CUBE」プロジェクトと呼ばれ、新たな教育改革・学校改革が始まることになった。

新学部は、当初、2007年春に文科省に学部申請を提出し、2008年開校を予定していた。2006年秋に、新学部の基本構想ができあがった段階で、さらに1年をかけて、より革新的な教育を実現すべく、理事長、学長の判断の下、文科省への申請を1年延期し、新学部の開校は2009 年4月とされた。2007 年、新学部名は、まず英語名が”Hirao School of Management”と決まり、その後、日本語名が「マネジメント創造学部」となる。ここに、創立者平生釟三郎の名を冠した学部が、平生の教育精神を現代に再現することを目的として、始動することとなった。

また、本学部設立に当たっては、既存学部との差別化が強く求められ、決してミニ経済学部・ミニ経営学部になることはなく、甲南大学における新しい教育改革の先駆けとしてその役割を果たしていくということが確認されている。
学部名のマネジメントは経営学を意味するものではない。創立者平生は、企業経営者としてのみならず、教育者として、また社会事業家として、企業、政府あるいは社会の問題解決に取り組んできた。

CUBEの教育が目指すものはこのような総合的マネジメント能力であり、それは、個々人が、自らの所属する組織、地域社会あるいは日常的生活の中で、様々な問題に直面しつつ、社会を生き抜くために必要となる、問題の本質を見抜き、その問題解決に向け期待される仕事をやり抜く力であり、複雑化する諸問題に怯まず立ち向かうことのできる汎用性の高い力、さらには自分自身を律し、成長させることをも含む総合的な能力を意味するものである。

2009年4月に開校したマネジメント創造学部は、1学年定員180名(マネジメントコース145名、特別留学コース35名)、教員数20名(完成年度以降)の小規模学部である。そこに、小規模学部であるからこそ実現できる教育があり、その教育の特徴は、導入基礎教育とリベラル教育を重視し、少人数によるプロジェクト型グループ学習並びにフィールドワークを中心に据え、「自ら学び、共に学ぶ力」「自ら考え行動する力」(CUBEスタイルと呼ばれる)を醸成し、経済学・経営学を基礎とした専門教育による総合的マネジメント能力の育成を目的とするものである。
また、現実問題に対する取り組みにおいては、経済・経営の両分野のみならず、政治・法律あるいは歴史・文化を含めた、複合的かつ立体的に知識・思考を深めることが重要と考え、そのような観点からカリキュラムが構築されている。

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