HOME >  学生たちが行く! >  海外留学プログラム(岡本 明さん)

海外留学プログラム(マネジメントコース)

現地で経済・経営を学ぶ!決めたゴールに辿り着くための自己マネジメント力を身につけた。 体験者:岡本 明(おかもと あき)、マネジメントコース。留学先:カナダ ビクトリア大学

留学情報

選択した授業
前期:Business Communication
Organizational Behaviour
International Business
後期:Business Communication
Fundamentals of Marketing
Introduction to Canadian Business

「もう無理!」夜10時の頭の中は、ぐちゃぐちゃに煮詰まった鍋のようだった。静まりかえったCUBEのフロアに、どこかからキーボードを叩く音が響いた。「今日できることは、今日やるって決めたじゃん」。しおりを引き抜き、再びテキストに向かった。

マネジメントコースからアカデミック留学に挑戦。足りない授業は独学で頑張った。

Q
特別留学コースでなくマネジメントコースからの留学。独学は大変だったのでは?
岡本

特別留学コースは留学を主眼としているので、英語の授業も倍くらい多いし、レベルもかなり違います。
マネジメントコースからアカデミック留学しようとすると、授業のほかに勉強時間を確保しないといけないので、自分自身でいかに頑張れるかだと思います。

でも私の場合、留学することは中学の頃から夢だったんです。高校も英語に強い学校に入って、大学に行ったらカナダのビクトリア大学に留学したいという目標がはっきりしていたので。

Q
どうやって勉強したのですか?
岡本

まず、留学条件であるTOEFL iBTで規定以上の点数を取らないといけないので、その試験勉強に集中しました。
独学といっても、特別留学コースのネイティブの先生に何度も相談にいって添削をしてもらったり、ちょうど同じように留学した先輩がいたので話を聞きにいったりもしました。

Q
ほとんどの授業で課題が出るのに、その上TOEFLの試験勉強。よく頑張りましたね。
岡本

自分自身で決めていたのは、「その日にできることは、その日に片付ける」ことを習慣づけること。勉強して頭が疲れてくると、明日でもいいかなと思ったりするのですが、でも今日のうちにやった方が頭に入るんですよね。

それに、そういうクセをつけておかないと、現地での授業はものすごいスピードで進むため、分からない単語は下調べしておかないと1時間半座っているだけになってしまうと聞いていたので。

離れてみて分かった、支えてくれる両親や友だちのありがたさ。

Q
現地で授業を受けてみて、どうでしたか?
岡本

いやー、想像していたよりもずっと厳しかったです。英会話には自信があったのですが、それと授業とはまったく別物なんだと。甘かったと思いました(笑)。授業のスピードも、前もってテキストを読んでおかないと付いていけないんです。 内容については、1年生でマーケティングや組織論の基礎を学んだくらいだったので、専門用語の予習だけでなく理論の予習も必要でした。それでも、時間が経つと勉強のやり方もだんだん慣れてきて、楽しくなってきましたが。

Q
特別留学コースとの違いは感じましたか?おもしろかった授業は?
岡本

履修できる授業の数が違うだけで、他には差を感じることはありませんでした。授業の数については、半年間(1ターム)で特別留学コースは5つまで授業を選択できますが、マネジメントコースは基本的に3つまでです。

授業で特におもしろかったのは、組織論とマーケティング。経営に興味があるので、学問として学べることと、それを英語で学べることが楽しかったです。リーダーが組織の力を引き出すためには、どの段階でどんなことをしないといけないのかなど、理論で学ぶことで納得できることが多かったです。

Q
一番苦労した点は?
岡本

それがホームシックになってしまったんです(笑)。現地について2~3ヵ月経って突然に!自分でもびっくりしました。友だちと楽しく過ごしている時間は大丈夫なのですが、一人の時間になると、急に涙が出てきたり、頭の中が混乱してしまうんですね。
でも、最初のうちは親になかなか言えなかったんです。遠く離れているし、心配かけたくないという気持ちが強くて。

Q
ホームシックにならないタイプに見えるけれど?
岡本

私も「まさか自分が?」と思いました(笑)。こんなに楽しみにしていた留学なのにと。
友だちに言ってみると「心配かけるとか思わずに、話してみたら?」と言ってくれて、親に連絡してスカイプがつながる環境を整えてもらいました。パソコンを通じて顔を見ながら話せるようになったことで、少しずつ落ち着いてきました。母親は、CUBEでの事前説明会で聞いていたらしく、「先生がおっしゃるとおりやね」と冷静に対応してくれました。
本当に、あの時は家族と友だちのありがたさを実感しました。

Q
でも、弱い自分を発見したこともメリットだったのでは?
岡本

そうかもしれないですね。何事も自分で決めるタイプなので、誰かに相談したり弱音をはくのが苦手。でも、周囲の人たちにこんなに大切にしてもらって、とても恵まれた環境にいたことを知りました。

語学の修得だけなら日本でもできる。英語で専門的なことを学びたかった。

Q
ところで、最初からアカデミック留学と決めていたのですか?
岡本

はい。他にも、語学留学だけのコースとか、半年間ずつ語学留学+アカデミック留学というコースもあったのですが、それはもったいないと思いました。英語を学ぶだけなら、日本でも学べるし、英会話教室もありますから。

Q
なるほど。大学選びも、そういった視点で決めたのですか?
岡本

はい。自分で決めたていた条件が2つあって、1つは神戸の自宅から1時間以内で通えることと、もうひとつはアカデミック留学できること。カナダの英語が好きなので、国はカナダ。それで絞ると、学校は2つしかなかったんです。
実はCUBEは第二志望だったのですが、結果的にはここで良かった。CUBEだからこそ、この留学が実現できたと思うし、2年生のうちに留学できたことも良かったです。
他の大学では、ほとんどが3~4年生になってから留学します。まだ経済経営の基礎しか学んでいない2年生には少し不利でもありましたが、でも早いうちに経験できたことで残りの2年間を有効に使えると思います。

Q
残りの2年間でどんなことをしたいですか?
岡本

もっともっと自分の知識の幅を広げなければと思っています。他国の学生たちは知識の量がぜんぜん違うんです。話すために憶えてきたのでなくて、自分のなかに積み重ねてきた情報がしっかりあるんだと感じました。
遊ぶときは思い切り遊ぶのに、切り替えが早くて遊びの余韻を残したりしない。すごいなと思いました。

CUBEでも本を多く読みなさいと言われていましたが、なかなか短期的だったりして続きませんでした。今はできるだけ多く読むようにしています。本のなかには筆者の意見も書かれているので、考える幅が広くなるんだなと最近気づきました。

Q
この留学経験をとおして、身についた力とはどんなことでしょう?
岡本

一番は、自己マネジメントの力が養えたことです。マネジメントコースからの留学は大変だった分、限られた時間内でやるべきことをいかに達成するか。留学すると決めた時点から、いつまでに試験にパスすると逆算して、時間管理することから始まりますよね。そういった経験は大きな自信につながったと思います。
それと、他国の大学生たちがあれほど頑張っていることは衝撃的でしたし、自分の次の課題も見つかりました。

Q
次の目標は何ですか?
岡本

今のところは、就職活動にむけて自分を磨こうと思っています。以前は海外で就職したいと思っていましたが、留学してみて自分は家族が大好きだと分かったので、日本で英語を使って仕事ができればと思っています。
もちろん、英語の力は衰えないように、毎日リスニングを欠かさないなど努力しています。

Q
留学をめざす後輩へのメッセージは?
岡本

ずっと思ってきたのは、留学を最終目的にしないこと。留学が目的になってしまうと、戻ってきてから何をしたらいいか分からなくなって、そこで止まってしまうと思うのです。そのためには、たとえば2年生でやりたいこと、3年生でやりたいことを書き出しておくとか。留学は大きな目標ではありますが、それも自分が成長するための一つの通過点だと思って、大きな流れで捉えるべきだと思います。

留学スケジュール

2013年:8月 夏期講義に参加、9~12月 前期の授業。2014年:1~3月 後期の授業、4月末 テスト期間

メインコンテンツに戻る

Copyright © Konan University. All Rights Reserved.