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初代学部長メッセージ

CUBE三期生へ

初代学部長 佐藤 治正

2011年4月、CUBEは三期生を迎えることになりました。学生数も約600人となり、今までは授業外で学生が自由に使っていた多くの教室も、エレベーターや食堂も、少しずつ混み合うようになってくるでしょう。学生の少ないことに慣れた一期生、二期生でしたが、600人の学生を受け入れCUBEもより大学らしくなっていきます。

CUBE一期生は4月で3年生になり、この冬からはいよいよ就職活動が始まります。大学生の就職率が低迷する中、CUBE一期生がどれだけの結果を残してくれるか、少し心配でもありますが、大いに期待したいと思います。一般に世の中では就職氷河期と呼ばれ、大学生の1/3が就職できない時代が来つつあるようです。就職した学生も、入社後3年間で1/3が退職すると言われます。一生働く職場を見つけること、自分に合った仕事と出会うことが相当難しい時代のようです。

3年生はこの冬からセミナーヘの参加等が始まりますが、就職活動は大学3年の冬から始まるのではないのです。実は、大学に入ったその日から、社会に出るための準備が始まっているのです。学生時代に何もたいした努力をしてこなかった学生ほど、就職前に焦るものです。だから、できるだけ早くにそのことに気づき、準備を始めることが必要になります。ワールドカップの試合でも、試合の1週間前、1ヶ月前にすべき準備と1年前からすべき準備があります。よいゲームをするには、早くから、良い準備をすることが大事です。

CUBEには確かに足りないものがあります。卒業生の先輩がいない、グラウンドがない等々。しかしCUBEには他の大学・学部にはないよいところが沢山あります。学生同士、また学生と教職員の距離が近い。英語実践教育が充実しており、プロジェクトを中心とした少人数で現実社会と関わり合いの強い授業も多い。

サッカー選手で言えば、すべてに勝っている選手はいません。足が速く、競り合いが強く、ボール扱いが上手く、ヘディングも強いなどということはありません。どんな選手もどこか足りないところがある一方で、どこか優れたところがあるものです。特に若い選手はそうです。足りないところを工夫し、優れた特徴を伸ばすことで、良い選手に育っていきます。それが個性というものだと思います。CUBEも、またCUBEの学生も、足りないところは工夫しながら何とか補い、優れたところを伸ばすことで、すばらしい大学、すばらしい若者に育っていくことを目指しています。そして、そうした努力を積み重ねることで、CUBEは日本―個性的な大学に成長することになるでしよう。CUBEに入学した学生は、自分の未来を、そしてCUBEの末来を共に作っていくよき仲間となって下さい。

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