料理人から大学生に(尾崎貴子)

料理人から大学生に(尾崎貴子)
料理人から大学生に(尾崎貴子)
CUBE DIARY

料理人から大学生に(尾崎貴子)

2011.01.14

受験生の皆さんこんにちは。CUBE1回生(二期生)の尾崎貴子です。今回は私の受験体験記を書きたいと思います。

私は高校時代に飲食店のバイトをしていて、それがきっかけで料理に興味をもって将来は料理人になろうと考えていました。勉強も苦手だったため大学は行かずに就職をするつもりでした。けれどバイト先の料理長に大学を卒業をしているといないでは給料に差が出ると言われ、それなら大学に行こうと思いました。その頃の私の模試結果は悲惨なものした。担任の先生に、今のままではどこの大学も受からないと言われ、本気で勉強をしなければなりませんでした。私の中で、大学生は遊び放題なイメージがあったため、勉強するのも高校受験で最後だろうと思い、高校3年生の一年間はそれこそ死ぬ気で勉強してみようと決めました。

しかし勉強しようにも何から始めたらよいかもわからず、新品同然の教科書を久しぶりに開いて、さすがに焦りを感じました。予備校が嫌いな私は自分で勉強することを選び、とりあえず本屋に行って参考書を何冊も買い込み、朝から晩まで勉強。夏休みは地獄プランを作って、朝の5時から夜の2時までコーヒーをがぶ飲みして勉強を続けました。しかし受験勉強を始めたものの志望大学はまだ決まってなく、とりあえず大学パンフレットを幾つも取り寄せることにしました。そんな状況で、ものすごくいい大学があると親が私に勧めてくれたのが、甲南大学CUBEでした。受験勉強で英語が好きになりつつあった私は、単語とか熟語の丸暗記勉強ではなくてもっと実際に外国人の方々と英会話などをしながら勉強したいと思っていたので、CUBEのパンフレットにあった「英語を勉強するのではなくて英語で勉強する」という言葉に魅かれ、CUBEを受験しようと決めました。そして2月、A・E日程をどちらも受けることにした私は、幸運にもE日程でCUBEに合格することができました。受験が終わった時、私はむしろ喪失感の方が大きかったことを覚えています。受験勉強という目標がなくなったためこれから何を目標にしていこうか・・・という感じで、春休みはぼーっとする毎日でした。

CUBEに入学してから私の中の大学生のイメージは一気に変わりました。そして、大事なことは大学合格ではなくて大学に入ってからだと気づきました。CUBEでは大学一般の大講義はなく、先生とのコミュニケーションがとりやすい少人数授業で、課題に追われる毎日。最初はしんどかったです。けれど最近は忙しい生活にも慣れ、勉強に対する自分の姿勢が変わってきました。確かにしんどいところはあるんですが、勉強が楽しいと感じ始めたことです。

受験勉強では単語・公式の丸暗記ばかりに必死で、勉強のおもしろさを感じることが全くありませんでした。だけどCUBEの勉強スタイルは高校の勉強とは全く違います。まず考える。答えを自分なりの言葉で論理的に考え、探し出そうとする。答えが見つからない問題もたくさんあります。しかし、答えがある問題を解くよりは、答えがない問題を考える方が何倍もおもしろいんです。大学に行くことが想定外だった私が、今は本当に大学に行ってよかった、というよりCUBEに来てよかったと思っています。今年の4月から私も二年生になりますが、新しい一年生にも私のようにCUBEで何か自分が変わる機会を見つけてほしいと思います。

<就実高校出身 尾崎貴子>

甲南大学
Copyright © Konan University. All Rights Reserved.
ページの先頭に戻る