ニューヨーク州立大学バッファロー校留学体験記(特別留学コース古川和真)

ニューヨーク州立大学バッファロー校留学体験記(特別留学コース古川和真)
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ニューヨーク州立大学バッファロー校留学体験記(特別留学コース古川和真)

2011.09.12

こんにちは。特別留学コース2年生の古川和真です。先月からニューヨーク州立大学バッファロー(UB)で留学生活を送っています。

特別留学コースの留学は語学留学ではなく、現地の学生と共に専門科目を学ぶアカデミック留学です。留学前は自分が英語で行われる専門科目についていけるか不安でした。また、アメリカ人の学生や世界中から集まった留学生が日本のことをどのように見ているのかということに興味がありました。

UBでの留学生活がスタートして、他国の学生と友達になり自分が日本出身ということを言うと、東日本大震災のことを心配してくれる人が多いです。あるシンガポールから来ている学生は、ニュースで映し出された被災者の方々が支給される食糧を得るために、きちんと列を作って並んでいることに感動したと言っていました。あのような状況下で食糧を奪い合わないで列を作り並ぶことができるのは日本人しかいないと言ってくれました。彼以外にも、特にアジアの学生が震災のことを心配してくれています。それは政治的関係が良好ではない中国の学生も同じです。これまで仲良くなった学生との関わりの中で本当に日本は愛されているなと感じています。

留学生活は始まったばかりですが、充実した日々を送っています。マーケティングなどの専門科目は講義を聞きながらノートをとることだけでなく、予習や復習も大変です。私は英語が苦手なので、予習や復習の際に教科書を読むのにもかなり時間がかかります。また、せっかくアメリカに来たので経済紙”The Wall Street Journal”を購読しています。これを読むのにもかなり時間がかかりますが徐々に慣れていければいいと思います。人生初の寮生活ですが、ルームメートがとても親切なアメリカ人で英語を教えてもらったり、週末は一緒に食事をしに行ったりと仲良くやっています。

放課後はサッカー部の練習に参加しています。ここではアメリカ人の他にもアフリカや南米からきている学生とも知り合えますし、UBのような総合大学の中で別の学問領域の学生と関わる良い機会です。またシンガポール人留学生を中心に多くの東南アジアの学生で組織されたSingapore Student Association(SGSA)にも入っています。これは来年の夏、UBでの学期終了後にシンガポールで6週間のサマーセッションに参加するので、その前に少しでもこの国にアプローチできたらと思い入りました。シンガポールの公用語は英語なのでミーティングなども英語で催されます。週末はこのSGSAのイベントに参加しています。

留学生活は始まったばかりですが、かなり危機感を感じています。先日、約2000人が参加した留学生オリエンテーションのときに周りを見渡すとインド人、中国人、韓国人がほとんどでした。UBのようなアメリカの国際的な大学の中で日本人留学生の数は彼らに比べるとかなり少なく、自国がグローバル化する社会に対応が遅れていることを痛感します。経済の衰退や東日本大震災などの影響で暗いムードが続いている日本ですが、それを変える助けになるような人間になるために、これから1年間で多くのことを学んでいきたいです。

甲南大学
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