国際協力サークルFiato

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CUBE DIARY

国際協力サークルFiato

2012.10.29

こんにちは、マネジメントコース4回生の佐野麻理奈です。

今日は、国際協力サークルFiatoと、今夏に行ったスタディツアーについてご紹介したいと思います。

Fiatoは、バングラデシュのNGO Darul Karar Trustと協力して、現地の人々にヤギや牛、人力車などを贈り、彼らの経済的な自立を支援しているサークルです。

特徴的なのは、街頭募金をしていないことです。支援のための資金は、文化祭やお祭りでバングラデシュ製の小物を売ったり、音楽イベントに参加して集めています。同時にバングラデシュに関する情報発信もしています。秋からは、地元の商店街と協力したり、学内でイベントを行うことも予定しています。このようにFiatoは、支援する側にもメリットがあるgive and takeのボランティアを目指しています。

Fiatoの行う大きなイベントとして、今年から始まったスタディツアーがあります。昨年、私が代表として現地視察を行いました。それは、私の人生において最も素晴らしい経験でした。日本にいても、ネットなどから情報は手に入ります。しかし、民家に泊まり、現地の人々と生活を共にすることで、日本にいては絶対にわからなかった、本当のバングラデシュを知ることができました。

今年に入ってメンバーが増え、ぜひみんなにも自分の目で見て感じてほしいと思い、スタディツアーを企画しました。

そして2012年8月20日、後輩8名を引率し、バングラデシュへ出発しました。

主な行き先は、首都ダッカ、そしてダッカ管区の村ショリオットプールです。現地では、NGO Darul Karar Trustの理事Baqibillahさんに案内してもらいました。

初日は国会議事堂などのダッカ市内見学、二日目は早朝にロンチと呼ばれる客船に乗り、ガンジス川を下ってショリオットプールを目指しました。約6時間の船旅です。
ショリオットプールでは、Fiatoが牛やヤギを贈った家族に会いに行ったり、Darul Karar Trustが作った学校で子ども達に折り紙を教えたり、小型のボートに乗ってホタルを見に行ったり、スコールのような大雨にあったり、貴重な経験をたくさんしました。

25日にはダッカに戻り、学校やスラムを見に行きました。スラムでは、小さなプレハブ小屋に6から7人家族が住んでいて、1つの小さな井戸を200から300世帯が使っていました。そのスラムだけでもおよそ3000世帯が暮らしているそうです。衛生面や、子ども達の教育、栄養不足など、たくさんの問題がそこにはありました。今後、Darul Karar Trustと協力して彼らの支援をすることを考えています。

このようなたくさんの経験をして、29日に大きな事故も怪我もなく全員無事に帰国しました。

今回、メンバーはバングラデシュのサロワカという民族衣装を着て、現地の人々と同様右手で食事を取りました。田舎ではテレビ・エアコン・携帯電話の無い生活を送り、なるべく現地の人々と同じライフスタイルをとるようにしました。このように自分の体験を通して、バングラデシュの文化に触れたことは非常に貴重な経験だったと思います。

最後にもう少し。Fiatoの支援は直接お金を渡すわけではありません。そのため、すぐに人々の生活が良くなるかと言われれば、そうではないと思います。しかし、彼らは仕事の道具を手にしたことで、お金を自分たちで稼ぐことができるようになったのです。彼らが援助に頼らず、自分たちで生計を立てられるようになること、それが私たちの支援の最終目的です。何年かかるかはわかりませんが、彼らは貧困の連鎖から抜け出すきっかけを掴みました。私たちはこれから、もっと多くの人々がきっかけを掴む手助けをしていきたいと思っています。

また、国際協力サークルFiatoは、甲南大学父母の会より活動の有効
性を認められ、補助金をいただいて活動しています。

甲南大学
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