大学の留学期間で比較する、学びの内容の違い

大学の留学期間で比較する、学びの内容の違い
大学の留学期間で比較する、学びの内容の違い
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大学の留学期間で比較する、学びの内容の違い

2015.09.02

ここ数年、受験生からの質問で圧倒的に多いのが「留学」に関する質問です。
大学の長期間の休みを活かして、海外旅行や海外でのインターンシップに挑戦するという学生が増えてきたからでしょうか。
「この大学ではどんな国へ留学に行けるのか?」「どれぐらいの期間留学できるのか?」など、
受験生の皆さんが大学選びの段階から留学に興味を持っている様子を感じます。

しかし、“留学”と言っても留学期間と学べる内容にさまざまな種類があるため、ひとくくりにはできません。
留学先で何をしたいのか、留学を経験してどんな自分に成長したいのかをじっくりと考えたうえで、
あなたに合った留学プランを選ぶことが大切。
留学プランを選ぶポイントはいくつかありますが、今回は留学期間の長さによって異なるプログラムの特徴をご紹介しましょう。
大学の海外留学プログラムには多種多様なプログラムが用意されていますが、今回は英語圏への留学についてお伝えします。

 

1.短期留学(1週間-1ヵ月)。大学の夏休みや春休みを利用した留学。英語にあまり自信がない人でも気軽に海外生活や語学学習を体験できる。

2.中期留学(3ヵ月-半年)。大学の前期後期のどちらかを利用した留学。英語学習に加え、ホストファミリーとの交流や多国籍の仲間との共同生活で海外文化に触れる。

3.長期留学(10ヵ月-1年)。現地の大学生に囲まれた生活で、英語力向上はもちろん、精神的にも強くなれる。

 

留学

 

1.短期留学(1週間-1ヵ月)。大学の夏休みや春休みを利用した留学。英語にあまり自信がない人でも気軽に海外生活や語学学習を体験できる。
短期留学に挑戦する大学生は、8月から9月にかけての夏休みと、2月から3月にかけての春休みを利用して短期留学する人が大多数を占めます。夏休みや春休みを利用すれば、大学の授業に影響を与えることなく留学に参加できるからです。
気になる短期留学の中身は、提携校での集中的な語学講座や、大学近郊でのフィールドトリップといった内容が中心。
同じ大学の日本人と同じクラスで勉強する場合や、英語を母国語としない国(韓国やロシアなど)からの大学生と同じクラスになるケースが多いです。

初めての海外滞在の場合、同じ大学の仲間がいると心強いもの。いろいろな場面で心強い味方となってくれます。
その反面、日本人同士で行動すると、どうしても日本語で会話をしてしまうため、
授業時間以外では英語を使う機会が少なくなってしまいます。
英語力をきたえるためには、日本人同士であっても英語を使うようにし、他国の学生とも積極的に話すことを心がけましょう。

この他にも海外に進出している日本企業を訪問し、海外ビジネスの現場を視察するプログラムや、
アジア諸国を中心にボランティアに取り組むプログラムなどが用意されている大学もあります。


2.中期留学(3ヵ月-半年)。大学の前期後期を利用した留学。英語学習に加え、ホストファミリーとの交流や多国籍の仲間との共同生活で海外文化に触れる。
大学では授業期間を前期・後期に分けています。

4月から7月が前期授業期間、9月下旬から1月下旬が後期授業期間となるため、
中期留学に挑戦する場合は、前期後期どちらかの授業期間に合わせて留学することになります。

留学の内容としては短期留学と同様に、集中的な語学講座が中心です。
語学のレベルを上げるためには、2ヵ月以上は留学し、日常生活に英語が溢れている環境に身を置くことをおすすめします。
個人差はありますが、2ヵ月から半年間集中的に英語を学べば、英語でのコミュニケーション力向上やTOEICの点数の大幅アップも狙うことができるでしょう。

また、短期留学との大きな違いは、やはり海外文化に触れられること。
ハロウィーンやクリスマス、イースターと言った英語圏ならではの行事にホストファミリーと参加する経験はかけがえのないものになるはずです。

ハロウィーン

3.長期留学(10ヵ月-1年)。現地の大学生に囲まれた生活で、英語力向上はもちろん、精神的にも強くなれる。
長期留学は10ヵ月から1年間程の期間、親元を離れて海外で過ごします。

日本国内でも、一人暮らしをしながら大学で勉強することは、とても大変なことですが、長期留学では、それを海外で行います。

大学の授業以外の生活面でも、英語力やコミュニケーション力、海外の文化や考え方を受容する能力が必要となるため、
精神的にきたえられ、人間として大きく成長するきっかけとなります。

長期留学をお考えの方からの質問として多いのが、「留学しても4年間で大学を卒業できますか?」というもの。
大学によって制度が異なるため一概に言えませんが、「単位互換制度」という制度を使えば留学先の大学で取得した単位を日本の大学の単位に置き換えることが可能です。

長期留学と短期・中期留学との大きな違いは、「交換留学」として留学するケースが多いということです。
(大学によって留学制度が異なりますので、詳細は大学に問い合わせてみましょう)

交換留学とは、現地の大学生として、現地の大学生と一緒にマーケティングや歴史といった
専門科目を現地の学生と同じ教室で勉強したり、部活動やボランティア活動に参加したりするということ。
語学を学ぶことが主な目的である短期・中期留学とは異なり、現地の大学生と接する機会は格段に多くなります。
日本人が聞き取りやすい英語で話してくれる講師たちとは違う本場の英語にふれることで、
リスニング力やコミュニケーション力は飛躍的に向上するでしょう。

大学で留学することがゴールではない。留学を経験してどんな自分に成長できるかが重要。

大学での留学と言っても、期間や勉強内容、誰と学ぶのかなど、さまざまな内容の留学があることが分かったでしょうか。

海外への憧れや、海外の友達と英語で話している自分を想像すると、「どこでも良いからとにかく留学したい!」
と、考えてしまうことがあるかもしれません。
でも、留学すること自体が目的ではないはずです。

留学への第一歩は、留学制度をしっかりと理解し、真剣に自分と向き合うことがスタートです。
大学生になって留学を経験することで、どんな自分に成長したいのか、留学経験を通してどのように自分を磨きたいのか、
まずは自分と向き合い、よく考えてみることが大切です。

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