– Road To 会計学- CUBE教員の共著書籍を紹介

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CUBE DIARY

– Road To 会計学- CUBE教員の共著書籍を紹介

2018.04.26

みなさん、こんにちは。

今日は、マネジメント創造学部の伊藤健顕先生の共著書籍をご紹介します。

本の内容について教えてください。

会計学分野の実証研究を中心とした研究書で,私は第16章を書いています。会計学の研究対象は企業が中心で,実証研究というのは様々なデータを用いて,計量経済学や統計学の手法を使った分析結果を示したものです。実証研究の重要なポイントは,直感的・感覚的な仮説についてデータできちんと示す,ということです。例えば,情報開示に積極的な企業の株価はそうではない企業と比較して高いのか,低いのか,というトピックなどがあげられます。
この本で取り扱っているテーマは様々でかつ難しいのでここで詳細は説明をしませんが,大学の会計学を専門としている先生がどのような研究をしているかが少しわかると思います。

出版に至った経緯を教えてください。

この本は私の恩師である一橋大学の伊藤邦雄先生が還暦を迎えるにあたって,その弟子一同で企画をして出版することとなりました。
会計学といえば数字やルールなど堅いイメージがあるかと思いますが,基本的な構造をおさえると企業の様々な面を具体的な数値で見ることができるので,世界が広がります。
これは会計学に限らず,様々な学問に当てはまることかと思います。最初からわかりやすく,理解しやすく,すっと馴染みの良い分野というのはあまりなく,じっくりと学んで行くと徐々に道が広がるということの方が多いような気がします。勉強もスポーツに似ていて,例えば野球だと,最初から上手にキャッチボールできる人もいるかもしれませんが,まっすぐ相手に向かってボールを投げることができない人も少なく無いと思います。でも,少しずつ練習すればできるようになって,そしてキャチボールだけではなく野球をすることができるようになります。
どうしても勉強となると面白く無い,辛いと考える人が多いかもしれませんが決してそんなことは無く,ある程度の壁を越えると面白いゾーンに入ることができると私は考えています。

最後にメッセージをお願いします。

今はインターネットが普及している影響もあるのか,本を読むことは少なくなってきているのかもしれません。もちろん,インターネットから得ることができる情報・知識もたくさんあるのですが,特に本については著者が時間をかけて何度も書き直して完成させるもの(が多い)なので,どのような思いで書かれたのか,どういうメッセージが込められているのか,というのを考えながら読むことで得ることはたくさんあると思います。ここで紹介した専門的な研究書でなくとも,小説でもエッセイでも何でも良いので本を読む癖をつけることが大事です。

今後は、現在進めている研究をまとめて数年内に書籍化できればと考えています。また,研究はどうしても専門的に偏りがちなので高校生や一般の方にも理解しやすいようなキャッチーな切り口から自分の研究を紹介する,ということにも挑戦していきたいと思います。

甲南大学
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