フィールドワークのご紹介 ~インドネシア編~

フィールドワークのご紹介 ~インドネシア編~
フィールドワークのご紹介 ~インドネシア編~
CUBE DIARY

フィールドワークのご紹介 ~インドネシア編~

2020.03.01

今日はCUBEの学びの特徴の1つであるフィールドワークについて、1回生の泉 咲希 さんのレポートをとおして、ご紹介いたします。

参加しようと思ったきっかけ

私は、入学前から海外でのフィールドワークに興味がありました。

フィールドワークとは、実際に現地に行くことで教科書やインターネットからは学べないことを自分で感じて学ぶ授業です。

世界の様々な文化を実際に知り自分の視野を広げることは、自分の人生を豊かにすることに繋がると思ったので参加しました。

現地での活動について

このフィールドワークは11日間のプログラムでした。現地では、UPI(Universitas Pendidikan Indonesia)の学生たちが私たちを全面的にサポートしてくれました。

1日目は、空港まで迎えにきてくれた学生たちにキャンパスの案内をしてもらい、大学近くのレストランに連れて行ってもらいました。

2日目は、現地の高校を訪問しました。そこでは日本クラブのメンバーが私たちをとても温かく迎えてくれました。日本クラブは、日本の文化やアニメ、音楽などに興味のある学生たちが集まり、インターネットの情報や先輩から日本について学んでいるそうです。

私たちは、事前に準備した日本についてのポスタープレゼンを授業で発表しました。CUBEでの生活、アルバイト、休日の過ごし方など、日本の大学生の日常を中心に紹介しました。また、インドネシアの大学生の生活も教えてくれました。インドネシアではイスラム教の国民が多く、1日に5回のお祈りをします。ほとんどの人々はお祈りのために朝4時か5時には起きるそうです。また、朝の7時には1限の授業が始まります。日本とは全く異なる生活に驚きました。また、日本ではほとんどの大学生がアルバイトをしていますが、インドネシアではほとんどの学生がアルバイトをしていません。フルタイマーが優先されるため、学生のパートタイマーは仕事を見つけることが難しいそうです。これもまた日本とは異なる点だと思います。他には、現地でも人気がある日本のアニメや日本の芸能人について紹介しました。英語でのプレゼンを真剣に聞いてくれて、たくさんの質問をしてくれました。全く違う言語で生活していても、英語というツールを使うとコミュニケーションがとれることを改めて実感しました。

3日目、4日目は休日で授業はなかったので、学生のみんながバンドン(インドネシアの都市)のおすすめスポットに連れて行ってくれました。ダンクバンプラフという火山、伝統的な楽器のショー、アジア・アフリカ会議ミュージアム、ショッピングモール、すべてが日本とは異なる文化でとても刺激的でした。特に印象に残ったのは、オランダ植民地時代に建てられた建築物や街並みです。複雑な歴史の中で、ヨーロッパの文化とインドネシアの文化が混ざり合った美しい街並みが広がっていました。そして、この休日でUPIの学生のみんなとの距離が一気に縮まりました。今、インドネシアで流行っていることや人気のお店などカジュアルな会話で盛り上がりました。UPIの学生は本当に温かく、とても充実した休日でした。

平日はUPI1日約2コマ授業に出席しました。経済、経営、日本語、インドネシア語、音楽など、様々な授業に参加しました。どの授業でも学生たちは温かく、英語や日本語で話しかけてくれました。インドネシア語の授業では、インドネシア語とスンダ語を学びました。インドネシアは多民族国家であるため、公用語のインドネシア語以外にもスンダ語やジャワ語など民族語も使われています。日本の方言とは違い、全く異なる言語が存在していることに驚きました。

苦労したこと

コミュニケーションの点で、日本ではよく使う『どっちでもいいよ』など曖昧な返事をした時に、相手が困っていることに気がつきました。私が何を考えているのかわからなかったからだと思います。

簡単な英語を使っているからこそ、はっきり自分の意思表示をすることを心がけました。

フィールドワークで学んだこと

人との繋がりの大切さです。飛行機で何時間もかかる土地で出会ったみんなと仲良くなれて感慨深かったです。文化、言語、宗教などの違いは友情には関係ないと気づきました。この出会いは私にとって宝物となり、教科書やインターネットの情報からは知ることができない人の心の温かさを学びました。

また、約2週間実際に現地で滞在したからこそ、日本とは違う文化や生活について知ることができました。現地では、トイレとお風呂が完全に一緒の空間であり、どこもトイレットペーパーがありませんでした。不便に感じるのは最初だけで、人間という生き物はすぐにその環境に慣れるということも学びました。さらに、現地の人々の温かさや食べ物の美味しさ、気候についてもスキップしたくなるようなトロピカルな感じでとても快適でした。

これらのことから、今まで知らなかった新しい世界に出会えたことで異文化への理解が深まったと思います。同時に、普段の生活では意識しない日本の良さにも改めて気づくことができました。

これからに活かしたいこと

このフィールドワークを通して、生まれてから何年も経ってから勉強し始めた英語を使って人とコミュニケーションをとることは楽しいと改めて感じました。まだまだ上手く話せませんが、英語を勉強するという選択をしてよかったと感じ、これからもっと力を入れて頑張りたいと思いました。

また、インドネシアでは現地の人々が温かく迎えてくれて本当に嬉しく、心が温かくなりました。私が逆の立場になった時には同じように温かくおもてなししたいと思います。人間は優しくしてもらったらそれ以上のことをできる人間でありたいと思う生き物なので、人に優しくすることで平和の輪が広がる気がしました。

日本にいると普段の生活で人との出会いについて考えることはあまりありませんが、このフィールドワークでの1つ1つの出会いは、奇跡のような確率で起こっていると思いました。日本でも人との出会いに素直に感動して感謝できる気持ちを大切にしてこれからの人生を過ごしたいです。

 

マネジメント創造学部 泉 咲希

甲南大学
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