『ブータンフィールドワーク』体験記
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フィールドワーク

『ブータンフィールドワーク』体験記

Profile

田代達也さん
ブータン
ブータン中部の中山間地域の特産品の生産者グループや商工会議所スタッフと親交を深めながら地域生活を取り巻く課題について学び、また大学で得たビジネススキルやグローバルイシューについて現地の方にプレゼンテーションとデスカッションを行う。現地に触れて、大学では学べない体験談を田代さんに伺いました。

ブータンFWの志望動機はなんですか?

田代君

2年生の授業でブータンについて調査して発表する機会があり、興味を持ちました。ブータンについて調べる中、金銭的価値だけにとらわれない、地元の人の幸せのとらえ方に共感しました。その価値観にふれることで人生のターニングポイントになるのではとの期待もあって、FWに参加しようと思いました。

事前の授業で学んだ事と実際に学外で経験した事を教えてください。

田代君

事前の授業では、国の経済状況、毛織物やソバ粉製造の現状、人びとの生活様式について学びました。現地では2グループに分かれて山村を訪問し、僕のグループは毛織物の製品づくりや販売促進についてアイデアを提案しました。提案の詳細や、それを具体的にどう進めるのかについて多く質問を受け、嬉しかったです。手応えを感じました。
現地にはお寺や仏塔などがあちこちにあって、ブータンの人は宗教(チベット仏教)を大切にしている様子がわかりました。農村の人たちは仲間意識が強く、ご飯も隣近所で食べる習慣があるなど、周りとのつながりを大切にしている印象でした。
そうしたブータンの方たちと衣食住をともにすることで、普段日本で生活している自身の価値観を覆された気持ちです。現地の人たちにとって、人生の優先順位の上位に、仲間との時間や思いやりがあるように感じました。そうした思いやりの気持ちは自然を大切にすることにもつながっています。実際、ブータンは世界で数少ないカーボンネガティブの(温室効果ガスの排出量が吸収量より少ない)国です。

FWの経験から、これからどうしていこうと考えますか?どうしたいですか?

田代君

ブータンの幸せの価値観を生活に取り入れるように心がけているため、以前より物が無くても心が満たされるようになりました。
学生生活が終わってもその気持ちを忘れず、社会人になってからも周りへの感謝の気持ちを大事にできる人間になりたいです。
また、これからも世界のいろいろな場所の価値観に触れたいですし、旅をしたいです。国外に出向いて自分の価値観をもっと豊かにしたいです。

担当教員(真崎克彦)から一言

ブータンフィールドワーク授業(2023年8月22日~30日)では、中部の特産品(毛織物とソバ粉)の生産者グループより地場産業を取り巻く課題を学ぶとともに、大学で勉強してきたビジネススキル(製品開発、マーケティングなど)について、英語でプレゼンテーションとディスカッションを行いました。

ブータンでも日本と同様、村落産業振興が大事になっていますが、地元には、田代達也さんが上でふれているような「周りとのつながり」を通して、和気あいあいと所得向上に成功している生産者グループが散見されます。今回訪問したグループも本格的な始動はまだですが、同じようにこれから、仲間どうして力を合わせて製品づくりと販売に取り組んでいくでしょう。そうした状況にある生産者グループに対して、田代さんをはじめ受講生の皆さんは、貴重なインプットをしてくれました。

SDGs時代の昨今、経済分野では人どうしのより良い関係性、自然との共生が大切な要素になっています。そうした中、経済を「個々が自己利益を追求する」場に止めず、「人の生存・生活を支える活動」として広くとらえ直すことが望まれます。受講生は「周りとのつながり」を大事にするブータンの人との交流を通して、そうした時代要請に対する感受性も強めてくれたのでは、と期待しているところです。

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