杉本 喜美子先生
- 専門:
- 国際金融論、開発経済学
パーマー ロジャー先生
- 専門:
- 教育コミュニケーション
榎木 美樹先生
- 専門:
- 地域研究(南アジア)、マイノリティ研究、移民・難民研究、開発研究、NGO論
学生時代には実験物理学を専攻し、大学院修了後は東芝で半導体の開発に携わっていました。その後、教える立場へと変わり、今は科学リテラシー教育や科学技術論などをメインにしています。リテラシーとは日本語で識字能力といい、もともとは読み書きする能力のこと。私は考えるために必要な知識・素養をリテラシーと呼び、特に今は「ユニバーサル・リテラシー」という造語を使っています。それは、読み書き・そろばん・コンピューターの活用力に、もう一つ加えて自然科学の知識。学生の皆さんにはこれらを身につけて欲しいと思っています。そうすれば、どんな状況に置かれても必要な情報を正しく入手でき、また、選択肢を出された時にも自分の考えで判断できるからです。
たとえば、今注目されているエネルギー問題。このまま二酸化炭素を排出し続けるのか、原子力発電を使うのか、あるいはエネルギーの使い方を変えるのか。それを判断するとき、石油などの化石燃料はどこで採れるか、発電の方法や核燃料とはどんなものか…など、仕組みから知らない状態ではちゃんと考えることができません。リテラシーを身につければ、自分の意志で判断し、判断した理由を自分の言葉で言えるようになります。大学で自然科学の知識を補強しておけば将来役に立ちます。講義は取り組みやすい身近なテーマをもとに進めますので、理科が苦手だった方も心配いりません。
1メガビットDRAM(半導体記憶素子)の試作品が付いたネクタイピン。
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