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学生に伝えたいこと

大学で学ぶこと

そもそも、なぜ大学に行くんでしょうね?

佐藤
僕は少年サッカーのコーチをしていたんだけど、
みんな「サッカーやりたい。得点入れたい!」って言うわけ。

じゃ、教えるよと。将来みんながフォワードになれる訳じゃないけど、「今やりたい」っていう気持ちはとても大切で、ちゃんと教えることで次の何かにつながるから、しっかり教える。

学問も一緒。実社会ですぐに役立つことは少ないけど、「学びたい」とか「おもしろい」から始めて、何年後かには自分で何かを見つけていく。
その後、社会に出てからもっといろんなことを学んでいくんですよ。

今が大切な時期なんですね。

佐藤
その通り。CUBEでは、多くの人間と出会い、共に学んでいきます。
半分は教師。後は仲間。

自分と違う世界観をもつ人と出会うことで、自分のなかで何かが変わる。化学反応というのは、そういう人間同士で起こるものだと思う。

世の中はそんなに甘くない。自分のチャンスは自分でつくって、いい人に出会ったらそれを真似てどんどん盗んでいく。

自分をどう成長させるか、それを学ぶ。
CUBEはそういう場所にしようと思ってます。

「自分を成長させる方法」を学ぶとは?

佐藤
学ぶ意欲とか学び方を若いときにきっちり身につけておくと、その後、たくさんのことが学べるようになる。・・・と言っても分かりにくいよね。

学ぶための基本的な力って何だと思います?

読み書きとかですか?

佐藤
そうそう。読む力、考える力、考えを人に説明すること・・・・。いろいろあるよね。
それから、「感じる力」「気づく力」「もっと学びたい」「これっておもしろい」と心が動かされることが必要。

そういう基本的な素養を身につけている人は、何を学んでも自分の力に変えていける。それは、人生の秘訣だと思いますね。

教科書を読んで難しい議論してるだけじゃ、楽しくないでしょ。
もっと日常的なことでも興味もって調べたり、自分の考えを深めたりする方が力になる。そういう勉強の仕方を教えていくつもりです。

佐藤
サッカーのメンバーは11人。部員がそれより多ければ、試合に出られない子も出てくる。
コーチは、その子がどんなに一生懸命やっても下手だったら出せない。なぜなら、チームは勝たないといけないから。

だったら、出るために工夫して力をつけるしかない。現実はきびしいんです。

だけど、最初からサッカーが上手い子なんていない。成長の仕方を学ぶことがやっぱり大切なんですよね。

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