大学の授業で身につけておくべき、英語の力

大学の授業で身につけておくべき、英語の力
大学の授業で身につけておくべき、英語の力
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大学の授業で身につけておくべき、英語の力

2016.03.28

英語が好き。大学でもっと英語を学びたい。
でも、どこでどんなふうに学べばよいのか、悩んでいる方も多いと思います。
好きな英語をさらに上達させて将来に役立つ学び方がしたい。
英語力を自分の強みにしたいと考えている人に、実践的な英語の学び方をご紹介します。

■高校と大学の英語授業。その大きな違い。

■学び方を変えるためには、マインドセットが必要。

■英語上達のためには、興味のある分野から伸ばしていく。

■何のために英語をマスターしたいのか?目的を明確にすることが近道。


■高校と大学の英語授業。その大きな違い。

少なくとも中学校からの6年間は英語の授業を受けてきたはずなのに、
「英語が話せない」「英語は苦手」と答える人が多いのはなぜでしょうか。
その理由のひとつは、高校までの英語授業は大学受験が目的であるから。
偏差値というレベル分けや大学合格ラインを決めるなど、振り分けるための授業スタイルが主流になっていて、
実際に「英語でコミュニケーションする」ということがおろそかになりがちなのです。

もちろん、英語の単語や文法を学ぶことは大切ですが、文法的に多少間違っていても会話は成り立ちます。
日本語でも、ほとんどの人が何かしら間違っているものですが、それを気にしていたら誰とも話せなくなりますよね。

大学での英語授業は、受験英語から開放されてやっと本来の学びのスタイルを実践できる場です。
英語というツールを駆使して、自分の意見を伝えたり、まったく異なる価値観をもつ人と出会うことで人間的にも成長できる。
それが英語を学んで使いこなす醍醐味だと思います。

 

■学び方を変えるためには、マインドセットが必要。
とはいえ、中学生の頃からずっと続けてきた勉強方法を変えるのは難しいもの。
「正解」が用意された授業スタイルは、あまりワクワクしない反面、学ぶ側にとって楽な面もあります。
先生が教えてくれることをしっかり聞いて、正確にこなしていれば点を取ることができるのですから。

しかし、社会に出たら、自分から積極的に学ばない限り能力を伸ばすことはできません。
その時に慌てないためにも、大学での学び方は根本的に変える必要があります。
まずは、自分自身の頭の中を切り替えることから始めましょう。
英語の授業では、先生が与えてくれるのを待つのではなく、自分からつかみ取る気持ちで臨みましょう。

 

■英語上達のためには、興味のある分野から伸ばしていく。

・「読む、書く、話す、聞く」のうち、自分の好きなことを見つける。

上記のうち、あなたが一番自信があるのはどれですか?
苦手なことは少し置いておいて、自分の好きなことから集中して勉強してみましょう。

たとえば、ヒアリングが得意なら、NHKの英会話講座を繰り返し聴いてみる。
映画は字幕なしで観る。部屋のBGMをBBCニュースにしてみるなど。とにかく徹底的に英語を聴くことに集中してみるのです。

そういった習慣をつけていくと、あるとき自分の耳が英語に慣れてきたことに気づきます。
字幕なしでもなんとなく映画を理解できるようになると、楽しさはさらに増していきます。

そして不思議なことに、ひとつの能力が身に付いてくると、それまで苦手だったことも少しずつできるようになってくる。
それに気づいたとき、あなたはもっと英語が好きになっているはずです。

・興味のある話題について調べる。
人は、他人から与えられるよりも、自分で体験したり発見したことはずっと忘れないもの。
だから、英語の勉強にもストーリーが必要です。
他の授業で学んで気になったこと、いまニュースで話題になっていること、それらについて英語で調べてみましょう。
その時は、分からない単語を一つひとつ調べるのでなく、まずはざっと読んで概要を掴むこと。
書かれている内容をストーリーとして捉えてから、詳細な部分について理解していくように読んでいきます。
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・英語でプレゼンテーションしてみる。
そうやって調べたり発見したことについて、英語を使って披露してみましょう。
自分の頭の中で分かったつもりでも、それを相手が理解してくれるように説明することは難しいものですが、
その作業は英語力をさらに高めてくれます。
プレゼンテーションとは、いかに聞く人を納得させるかが大切。
そのためには、自分の中でしっかりと理解しておく必要があります。

■何のために英語をマスターしたいのか?目的を明確にすることが近道。

英語の能力を高めることをさらに加速するには、どうすればよいか?まず最初に目的を決めることです。
ただ「英語が上手くなりたい」ではなく、英語を使って「○○がしたい」と具体的な目標を立ててください。

たとえば、「英語を駆使して国連の職員として活躍したい」「日本の工芸品を海外に売り込むビジネスがしたい」など。
国連の職員になりたいなら、自分はどんな力をつけなければいけないか。
世界情勢や民族紛争などにも興味が湧いてきて海外のニュースを観るようになったり、
ビジネスレターの書き方を学んだりと、さまざまな方向から英語を使って学ぼうという意識が芽生えてきます。
人は興味をもって学んだことは、なかなか忘れないものです。
「今週中に英単語を300個憶える」と決めても、そこに心を動かす動機づけがなければ、時間とともに忘れてしまう可能性は高いのです。

大学の英語の授業では、そういった自分のテーマをもって自ら学んでいくことができるはずですし、
そういった授業を選択するべきです。
人間の脳は、具体的なイメージを描けば描くほど、それに近づこうと努力するもの。
英語がどうしても必要な環境を自分から作りだして、4年間の間に多くのことを身につけてほしいと思います。

甲南大学
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