大学では英語を学ぶでなく、英語で学ぶべき、5つの理由

大学では英語を学ぶでなく、英語で学ぶべき、5つの理由
大学では英語を学ぶでなく、英語で学ぶべき、5つの理由
CUBE DIARY

大学では英語を学ぶでなく、英語で学ぶべき、5つの理由

2016.03.30

「英語を学ぶ」授業と「英語で学ぶ」授業とでは、大きく意味が異なります。
前者は、最終ゴールが英語を使えるようになることですが、
後者は、英語をコミュニケーションの道具ととらえて、最終ゴールはもっと先にあるということ。
たとえば、社会に出たときに、「英語が話せる」だけでは強みになりませんが、
「英語を使って目標を達成できそう」な人には企業も魅力を感じるものです。
将来は、英語を使ってビジネスをしたい、グローバルに活躍したいと思っている皆さんに、「英語で学ぶ」授業のメリットをお伝えします。


1.英語が話せる=海外の友人ができることではない。

2.間違ってもOK!何より大切なのは、勇気をもって話しかけること。

3.恥をかくことは、あなたを強くしてくれる絶好のチャンス。

4.分からないからこそ、想像力が鍛えられる。

5.英語で考え、英語で自分を伝え、英語で相手を理解する頭を養う。

・そして、人間的な魅力を養うために必要なこととは。


■1.英語が話せること=海外の友人ができることではない。

「英語がペラペラ話せたらいいな」「英語が堪能なら、どこの国でも働けるのに」と思っている方は多いと思います。
もちろん、英語が話せることは立派な能力であり、自分の世界が広がる可能性を秘めています。
けれども、英語を話せるからといって、すべてが解決する訳でもありませんよね。
なぜなら、英語はコミュニケーションのためのツールであって、英語を使って何を会話するかが問題だから。

私たちが「この人と仲良くなりたい」とか「この人を我が社に採用したい」と思うのは、その人の人間的な部分に惹かれるからです。
英語が話せることは大切ですが、英語をつかって自分を表現する力や表現できる中身を養うことがもっと大切。
大学でせっかく学ぶなら、英語をマスターすることが目的ではなく、英語は自分を高めるための手段だと考えましょう。


■2.間違ってもOK!何より大切なのは、話しかける勇気をもつこと。

どんなにすぐれた道具であっても、使いこなさなければ宝の持ちぐされになってしまいます。
特に、言葉は使わなければすぐに忘れてしまうので、どんどん使うことが何よりも上達への近道です。
皆さんは中学校からの6年間英語の基礎を学んできているので、まったく英語が分からないという人はいないはず。
本当は片言でも話すことはできるのです。自分自身で話せないと思っているだけで、
話す習慣になれていけば自然と英語の能力は鍛えられていきます。

そこで、一番大切なのは、話す勇気をもつこと。話すことを習慣づけることです。
そのためには、英語の授業では、とにかく英語を使うことに重きをおいて学ぶべきです。だから、「英語で学ぶ」ことが必要なのです。


■3.恥をかくことは、あなたを強くしてくれる絶好のチャンス。

「もし、間違えたら恥ずかしい」。誰でもそう思いがちですが、実は間違えることは学ぶことにおいて勲章のようなもの。
人は間違えることを繰り返して学んでいくのです。それに、社会に出てから恥をかくより、
大学生のうちにどんどん恥をかいて分からないことは聞いておく方がよいと思いませんか?
英語の授業でもその他の授業でも、「これこそ恥をかけるチャンス!」と人前に出てどんどん話してみましょう。
顔が真っ赤になるような失敗があったとしても、そこから学べることは山ほどあります。
そして、そんな経験を重ねることで、知識だけでなく心も鍛えられるもの。「英語で学ぶ」授業には、そんなメリットもあるのです。


■4.分からないからこそ、想像力が鍛えられる。

人間の脳は、困難な状況におかれるほど、能力を伸ばしてその環境に対応しようとするもの。
たとえば、初めての海外旅行で道に迷ったとき、必死になって目的地へたどり着くのはそんな状況に似ています。
地図も分からない、相手の言葉も分からない。でも何とかしなくては、とあなたの脳はフル回転しているはず。
「英語で学ぶ」授業は、それに似たような環境に身をおくことができます。高校までの英語の授業なら、

先生に言われたことを繰り返したり、ノートに取ったりと脳は受け身でしたが、英語を使って学ぶ授業はその逆。
自分から能動的に考え、話し、説明していかなければなりません。
そうなってくると、一つの単語の意味が分からないから調べるといった悠長なことはしていられない。
もっと大局的に物事をとらえ、文法が多少間違っていようとも、まずは伝えることが先決になる。
そして、伝えるためにはロジカルに話を組み立てたり、全体像をとらえたりといったクリエイティブな脳の使い方が必要になるのです。

■5.英語で考え、英語で自分を伝え、英語で相手を理解する頭を養う。

そういった英語の使い方、学び方を繰り返していくうちに、ある日ふと気づくことがあります。
それは、自分が英語で物事を考えているということ。いちいち日本語に変換して考えるのではなく、英語で考えるクセがついてくるのです。
そんな感覚が身についてくると、英会話の力もどんどん養われていきます。

今までは「できるだけ話したくない」と思っていたのに、「もっと話したい、もっと聞きたい」となってくるから不思議です。
英語の力は習慣的なもの。上達するためには使い続けることが大切です。
社会に出て英語を使って仕事をしたいと思っている人は、大学時代にできるだけ英語に触れる機会をもつようにしてください。

■そして、人間的な魅力を養うために必要なこととは。

「英語で学ぶ」ことの価値についていくつかご紹介しましたが、
根本的なことをいえば、大学時代にいかに自分を磨くかがもっとも重要です。
英語の能力だけでなく、それを使って相手に伝えたい何かを自分のなかに蓄えていくことが必要なのです。

海外留学を経験した学生たちが口を揃えて言うのは、他国の大学生は真剣に勉強しているということ。
将来の夢や社会のこと、自国のことについてしっかりと語ることができると驚いています。
本当の意味でのグローバルな人材とはそういうことを意味するのかもしれませんね。
皆さんも、興味のある英語を通じて、大学時代に大きく成長してほしいと思います。

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