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学生に伝えたいこと

将来のこと、自分のこと

「やりたいこと」「なりたいもの」が見つからない。そんな学生にどう答えましょう?

佐藤
そうだね。ある日突然に、やりたいことが見つかるなんて、まずない。
だから、僕はいつもこう言ってます。

まず身近な山を登れ。ひとつ登ったら次の山が見えてくるから、と。一つ目の山を登らないやつは、ずっと永遠に次の山が見えない。

僕は子どもの頃からやりたいことだらけだったけど(笑)、何か1つのことに打ち込んでみると、必ず次にやりたいことが見つかるものなんです。

そのためには、力がないと見つからないのでは?

佐藤
やりたいこと、なりたいこと。夢(目標)があるから努力し、力がついてくるんです。そして、力を身につけるためには工夫すること。いろんな方法を試して、効果みて、改善していく。

なぜ工夫することが大切なんですか?

佐藤
たとえば、人間は他の動物よりも力が劣ってる。でもその分、工夫して知恵をつかって、生き残るためにさまざまなことを学んできた。だから、ここまで進化してきた。

サッカー選手でも、身体が小さい人の方が上達したりするんですよ。

何もかも揃えてもらって満足してたら、自分のためにならない。足りないことが、工夫と努力の元かもしれない。足りてちゃダメなんです。

耳が痛いですね(笑)。

佐藤
大丈夫。みんな自分のいいところに気づいてないだけ。

自分の得意なことを見つけて、お互いに足りない部分を補い合って、そうやって必要な人間になっていくんですよ。

比較優位っていう言葉を知ってますか?

例えば、あなたがスポーツ万能でプロになりたいとする。
サッカーもテニスも水泳も・・・と思っても、人生はひとつしか選べない。

あなたが3つとも練習している間に、誰かが一生懸命テニスだけに打ち込んだら、その人の方が強くなるかもしれない。

そうやって分化していって、それぞれの比較優位が作られていく。
だから、早く自分のポジション見つけて頑張れば、それで食っていけるかもってことです。

自分を成長させるためには、どうしたら?

佐藤
チャンスはね、たくさん周りに転がっているんですよ。それをちゃんと拾って、生かしていけば必ず力はついてきます。

先生はどんなふうにチャンスを生かして来られたんですか?

佐藤
例えば、英語のクラスで発表会があったとする。「発表する人?」って聞かれても大体誰も手あげないでしょ。僕はいつも勝手に手があがっちゃうんですよ(笑)。

その分頑張らないといけないから、しんどいけど、これは自分を成長させるチャンスなんですよ。

自分を追い込んで、英語を身につける環境にもっていくと。

佐藤
そうやって少しずつ工夫していかないと、人間は成長していかない。
待ってちゃだめ。
この世には、山ほど成長のチャンスがあるんだからね。

能力なんて、最初からそんなに差があるわけじゃないんです。初めからサッカーが上手い人なんていない。だんだん差がついてくるだけ。だから、最初から諦めないことです。

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